○茨戸川の水環境について
茨戸川は石狩川の三日月湖としてみると、全国的にも大きな湖沼となります。
水質は都市排水流入の影響で清澄とは言えませんが、豊富な魚類や水生植物などの生物相、また魚類を狙う鳥類などで、すばらしい水環境が形成されています。また昔の石狩川の面影を偲ぶことができる貴重な水域です。
○茨戸川の部分ごとの呼び名
茨戸川の蛇行部分は大きく3つ(上部湖盆、中部湖盆、下部湖盆)に分けられています。水質でみると、上部では都市排水より農業の影響が大きいが、中部は都市排水の影響がみられるようになり、ボート競技場付近ではかなり強くなる。下部では都市排水の他に海水の影響が加わる。一口に茨戸川の水質と言っても、湖盆の位置や、季節や天気によって様々です。総合的にみると茨戸湖の水質は、都市排水と周囲の泥炭地の滲出水で清澄とは言えません。
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○アオコの異常発生について
昔は水の表面が緑色で、手でどろっとすくい取れるくらいアオコが発生していましたが、今はそれほどではありません。それにはいろんな理由がありますが、まず海水の進入による藍藻類の減少があげられそうです。これには浚渫(茨戸川の底に溜まったヘドロをすくうこと)の影響が大きいといえます。また、一部の下水処理場で3次処理まで行うようになったことやヒシという植物が増えて、プランクトンの発生が押さえられた、などの原因が考えられます。
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○環境基準値について
昭和46年に河川の水質について環境基準値が定められましたが、茨戸川ではその基準を未だに達成できずにいます。札幌市や石狩市の下水処理場の排水が流入しているからです。今後とも環境基準の 守は難しいと言われています。しかし私達は茨戸川の都市排水受容という恩恵によって生活できるわけです。今後は、水環境の実態を理解し、望ましい環境になるように努力してゆかなければなりません。下水処理場における高度処理や周辺土地利用の工夫、さらに石狩川からの導水などが考えられます。
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○漁業への影響について
茨戸川は下水処理場のため富栄養化しており、湖水を海へ流すと魚のえさとなるプランクトンの増殖を促し、水揚げ量が増えると予想されます。だから、漁師さんからはもっと茨戸川の水を流して欲しい、という要望があるようです。(放水路は、大雨が降った時にしか開かない。)だから、海に対する栄養の供給源としての茨戸川、という見方もあるわけです。総合的に茨戸川の水環境を考え、茨戸川に美しい昔の石狩川の姿を残してゆけるように、努力する必要があります。
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