第3回フォーラム

日時:平成13年2月23日(金)
場所:ボランティア研修センター 第一研修室
講師:妹尾 優二(せのお ゆうじ)氏
内容:『魚たちからみた川の話』


  は複雑な環境になっていればいるほど、色々な魚が生活できます。現在幻の魚と言われるイトウも、どんどん数が減っています。イトウは今では猿払の地方、天塩川には生息していますけれど、下流の川は改修されて、水深はありますが、川の構造が単純になってしまいました。川が単純になってしまうと魚は生活できません。冬になると,流れの速い場所では越冬出来ないようです。

 は同じ環境では生活出来ません。例えば一日の中での活動期、非活動期によっても生活する環境が違います。また、越冬することによっても違います。全てがうまく川の中に条件が揃っていないと、魚は生活できないのです。
 
 は「瀬」と「淵」というものが組合わさって成り立っています。瀬と淵と生物とは、密接な関係にあります。瀬は流れが速いのに対し、淵は水深が深くなって流れの速さが吸収され、小さな砂利を溜め込むためにさらっとした流れとなり、たくさん魚がいるのです。淵は人間で言えば住宅みたいなもので。瀬は会社のようなものです。魚はその両方を行き来して生活しているわけです。

 の流れが岸の木の根にぶつかり、木が倒れて沈木となって、今までは根が護岸の役を果たしていたのです。こういう所は川が複雑になっていますので、洪水になると水位が上がり、魚がたくさん入り込みます。今みたいに水が少ないと、こういう空間は小動物が入り込み、様々な生き物が利用します。

 は葉をどんどん溜め込んで、栄養を運んでいく機能を持っています。葉は、溜まって分解されてヘドロ状になるため、流されないとどんどん陸化していきます。現在の茨戸川はそういう状態なのです。

 活する環境は必ず川の物理的な変化によって出来ます。そういうことを理解しなければなりません。例えば魚が越冬する環境というのは、こういう草の中で越冬するのです。

 ズナラの葉は堅いので、なかなか分解できません。しかし3月頃になると、殆ど筋だけになるくらいにきれいに分解されます。こういう木の葉が堆積して流されると、海の栄養分になります。


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